NGT48「青春時計」のみずみずしさ、新しい48グループの形。

5番目の48グループとして新潟県から誕生した、NGT48のデビューシングル「青春時計」のMVが公開されました。

NGT48についての事前知識はあまりなかったのですが、MVを見て一番最初に感じたのは「みずみずしさ」。新人グループらしい、フレッシュなみずみずしさと、あまり今までに見たことのない、新鮮という意味のみずみずしさが混ざり合っているように見えました。

アップテンポな曲でスタートすることが多い48グループのデビュー曲としては珍しく、ゆったりとしたミドルテンポ調の青春ソング。春のリリースに合わせて、淡くて爽やかな青春模様が描かれています。「チクタク チクタク」というサビが心地よく耳に馴染む。
衣装は、48グループではお馴染みの膝上丈ミニスカートや、華やかな装飾が施されたものではなく、新潟県の鳥である「朱鷺」をイメージした、青空に映える赤と白を基調としたワンピース。背中には大胆さすら感じる大きなリボン。どれも48グループがいままで確立してきた慣習を打ち破っています。

MVの基本構成は、既存の派生グループと同じく、地元を舞台に撮影された映像の組み合わせ。MVを通して地域住民の方との交流が描かれているのも、地域密着型アイドルとしては特に目新しさはなく、いままで通りと言えばいままで通り。にも関わらず、どこか洗練されていて、スタイリッシュな印象を受けるのは、このグループがしっかりとブランディングされている証拠なのでしょうか。

きらびやかな華やかさは抑えめながらも、しっかりとしたクオリティーで異彩を放つ姿を見ていると、48グループよりも、どちらかというと坂道グループの方に寄せたのかな?と思いました。

デビューシングルにして、すでにアイデンティティが確立されているようにも見えるNGT48。5番目の48グループとしての活躍に期待が高まっていますが、今までの48グループにはない、新しい風を吹かせてくれるのではないでしょうか。

青春時計 (Special Edition)

青春時計 (Special Edition)